アベノミクスの新高値
今日、日経平均の終値ベースで、2015年6月24日につけたアベノミクスの高値を越えました。
今年は過去を振り返れば現状ボラの少ない年ですが、トランプ大統領就任100日のハネムーン期間終了でダウは下がると言われたり、北朝鮮リスク、株価高値警戒感で失速等不安要素はいくつもありました。
今年の最大の相場に影響を与えるだろう選挙がこれからありますが、自分の予想を書いてみますと
①自民公明の圧倒的勝利 → 選挙後の下げがあるかもしれないけど今以上のリスクオン意識。
②自公で現状と変化のない勝利 → 選挙後下がるかもしれないけど投資スタンスは現状と変化なし。
③自公敗北安倍政権終了 → ポジション一旦整理。
こういうスタンスでいきたいと思います。
個人投資家の遍歴
僕は2004年3月31日が初取引で投資の世界に入りました。
その間多くの個人投資家を見てきましたが、ネット取引が始まって以降の相場環境の変貌で大雑把に5つ時代から始めた個人投資家がいると思います。それらは
①ネット取引黎明期からの個人投資家 1999~
①は、まずはこちらのネット証券の歴史
をみると、1999年に主要ネット証券が設立されていて、その時代の流れを読み取りその間もない頃にネット証券を始めた人たち。いわゆるBNF、cis、uoa等が代表的な個人投資家でしょう。そしてこの時代はITバブル崩壊と80年バブルの負の遺産である不良債権処理で2003年までの下降トレンドの時代でもあり、この時代に億を達成したトレーダーはその意味でも本物のガチの実力者だと思っています。
②のソニーショックは2003年4月末だったでしょうか。ソニーの決算を機に日経が7700円を割れたショックですが、これを基点に日経平均が大底をつけて反発することになります。個人的にこの時代は新興も大型株もアベノミクス最初期以上のバブル相場だと思っています。この時期に株式投資を始めた人も多く、今でも一線で頑張っている個人投資家は多いです。ただしこの時期に始めた人はライブドアショックで退場をした人も数多くいるでしょう。ちなみに自分はこの反転相場からの調整局面でスタートした感じですね。
③ライブドアショックの前年の2005年はまさに第2次新興市場の活況の時代です。ホリエモンがメディアに出まくり、小泉郵政解散選挙でプチバブル相場。それが崩壊したのは2006年1月16日のライブドアの強制捜査から。見れる人がいたら新興市場の月足でも見てください。2009年の2月頃まで長期下降トレンドになってます。
ただしこの頃は中国がとても絶好調だったので大型株に関しては2007年7月くらいまで強かったです。鉄、商社、不動産、船等々。いまSNSで目立っている個人投資家はまさにこの新興崩壊時で実力をつけた人だと思っています。
④リーマンショックは2008年9月のリーマン破綻から2008年10月末まで続き、最終的には2009年2月までその余波がありました。この時期ほど相場を始めるタイミングがその後の相場人生を左右する時もないのではないでしょうか。
100年の1度の暴落だから相場から撤退する人敬遠する人、世紀の割安になったから株を買う人始める人。結果的にここから始めた人はその最大の恩恵を受けるわけですが、その勇気があったからだと思っています。SNSなんかでもこの時期に始めて億達成の個人投資家をよく見かけます。
当時の僕はちょうど個人投資家を離れていて2009年7月頭から復帰ですが、短期売買で自分のお金が減るだろう意識が強くて売買になかなか参加できず、かといって日本の不動産バブル崩壊みたいに長期低迷になるだろう予測してとてもじゃないですが長期投資をする意識ではなかったです。
⑤アベノミクスは2012年12月スタートですが、アベノミクスバブルと言えるのは2012年12月~2013年5月中旬までと思っています。あと2014年末からの2015年初の為替主導の上げ相場。
個人的にアベノミクスの日経平均2万円というのは、日経平均寄与度の高い銘柄依存の幻の数字だと思っています。実際の数字は市場全体を表すTOPIXを目安にした方がいいんじゃないでしょうか?そういう意味でTOPIXに目を向けると2007年の数字よりやや落ち、2007年の日経平均は18000円前後であり、実質的な日経平均は17000円台レベルというのが僕の考えです。
個人投資家の話に戻しますと、タイミングよくアベノミクス初期に始めた人は怖いもの知らずのイケイケでお金が激増したと思います。ただそれ以降は調整幅もそれなりにあり適当売買だと火傷も大きかったと思います。ベストなのはアベノミクス相場以前に投資をはじめ経験を積んだ人。こういう人は日経平均低迷期の値動き少ない時でもコツコツ相場に取り組みアベノミクスで花が開いて今に至っていると思います。SNSなどで目立つファンダメンタル投資家はまさにこういう人でしょう。
最期に、株式投資は栄枯盛衰、良い時もあれば悪い時もある。
始めるタイミングは本当運みたいなもので、良い時に始めれば短期的に資産を増やすことができるけどその後の調整局面に対処できないケースもある。悪い時にはじめるとそのまま退場することが多いがトレンド転換の初動に乗ることもできる。
僕はリスク管理を徹底しながら長く相場をわずかでも続けることが最終的には成功する秘訣じゃないかと思っています。
現代文と株式投資
ずっと思ってたことなんですが、ふと思い出したので、思い出してる内に書いておこうと今書いてます。
現代文はまさに大学受験における現代文です。
僕は大学受験生の頃の現代文(国語)はそれこそ偏差値45くらいの出来でした。
センター模試なんかの現代文を読んで、回答に当てはまるのはどれかという選択問題にしても、どれも当てはまるじゃんという読解力。
予備校に通って最終的に国語は偏差値60~65くらいに上がったんですが、偏差値45時代の自分は現代文を読んでも、読んだ気になっていただけなんですね。
文章を読みこの文脈はどこにかかってと熟考しながら読むことで選択問題でも記述問題でも回答が見えてきました。
株式投資に対して僕は初年度に運用資金を30%強ほど減らしたんですが、そこで色々投資関係の本を読みました。10数年前はそれこそデイトレのような短期売買が注目されていて主にチャートをみたテクニカルの本を読んでいました。が、読んだからといって投資の結果は良くなりません。読んだ気になっていたんです。
投資の、特に短期売買においては本を熟考して読むとかは無意味です。
それからは常にチャートを見ていました。ネット掲示板の過去ログ等でうまい人がインした時はなぜここで買うのかそういうのを考えながらチャートを見ていました。
過去のチャートパターンを見てその後どういうチャート形成になりやすいか、もしこういうチャートになったらその後どうなるかを数百数千~銘柄を時間軸を変えながら見ました。この時期はほんとチャートばっかみて色々研究なんかもしたんですがそれが全く苦じゃないんですよね。飽きもしないし理由もなくなんか楽しかった。ひとつの事にのめり込み易い性格なんでしょうね。
そうこうする内に、ポンッとひらめきというか「!」って思う瞬間ができ、また数百数千~銘柄、時間軸を変えながら検証しました。
その後テクニカル本や雑誌なんかを読むと、さらっと流して書かれていることが実はすごい本質を突いていてとても重要なことじゃんと気付きます。
自分で考え思いついた発見と、本で書かれた内容はまったく同じことなのにその価値は別次元です。
株式投資においてセミナー参加とか勉強会とかで教えてもらったとしても、現代文と同じで勉強した気、理解した気になっただけになると僕は思います。投資に対する取っ掛かりという点では良いかとは思います。
大切なのは自分で考え仮説を立てそれを検証する。その継続なんだと思います。
パフォーマンス
ズボラな性格な為、過去の入金額や出金額等の記録を取っていないので曖昧な数字になってしまいますが、入出金、税金などを考慮した口座の数字を基に大雑把に。
2004年 -30%
2005年 +20% (10月より塩漬け損切りしてトレード開始)
2006年 +50%
2007年 +70%
2008年 +8% (3月末までのパフォーマンス)
<2008年6月末~2009年6月末まで仕事の為まったく取引せず>
2009年 ±0%
2010年 ±0%
2011年 +5%
2012年 +95%
2013年 +150%
2014年 - 2%
2015年 +73%
2016年 + 2%
2017年 +65.5%
2018年 +18.7%
※2009年は失業手当から交際費を引いてあまった分を入金
※それ以外の年は出金済みの口座の数値なので実質もう少し収益はプラスになり、
2014年も実際は多少のプラスだったりします。
2009年は1年ぶりに株式投資をするにあたり自分のお金が減ることの不安から売買があまりできなく、2010年、2011年もその尾を引きながらアルゴの活発化で更に売買が減ったことが原因と認識しています。
2012年からは売買を見直し中長期投資に軸足を移して今に至っています。